α7Cを購入した時に、メモリーカードを新調した。ソニー純正のSF-E256という型番のSDXCカードだ。ネットで海外リテール品を約13,000円ぐらいで購入。撮影時の書き込みも、連写でもたつくことも無く1年以上全く問題なく使えていた。信頼感も高かったので、α7Ⅳを購入した時、ヨドバシ店頭で全く同じ物を購入。ネットの相場も上がっていたので、この時は16,000円ぐらいだったと思う。
先日、野鳥撮影をしていて約1,800枚ほど撮影しただろうか。いつものように帰宅してすぐにPCに転送するためカードリーダーに差し込み取り込みを進めようとしたら読み込みの途中でカード認識が外れて中止されられた。カードの取外し手順を踏んで再びトライしてみるとまた同じ症状。これは怪しいなあ、ヤバいなあと感じていたのだが、3度目の正直できっとうまくいくだろうと思っていたら思いがけないメッセージ「このメモリーカードは使えません フォーマットしますか?」なんだと~!!
結構長くデジタルカメラを使ってきたが、SDカードのこんなメッセージは初めてだ。もう一度同じ手順を踏んでも症状は変わらず。カメラ本体に挿し直してもやはり同じメッセージ。論理障害というか、管理ファイルが壊れてしまったのか??
実は10年以上前に自分自身で誤ってカメラ上でフォーマットをしてしまい、一日撮影したデータの大半を失い、復旧ソフトを使用して命拾いしたことがある。ファイナルデータの「フォトリカバリ-」というソフトだ。まずはダウンロードした試用版のソフトでカードの詳細スキャンをして、中身のファイルサイズと更新日時を確認。ここで確認が出来たと言うことは復活の可能性が高いので、正規版を購入し無事にリカバリー出来たという次第だ。
その時のメモリーカードは4GB。今回は256GB。まあPCスペックも違うしなんとかなるだろうと、最新のフォトリカバリーの試用版をダウンロードし使ってみた。
論理ドライブのカードリーダーを指定してスキャンしようと試みてもカードの認識に問題を抱えているからうまくいかない。これは前回と違うトラブルなのだ。しかしソフトの使い方としてはこんな場合は「物理ドライブ」のタブをクリックして画面上に表示されるリムーバブルディスクを選択すればいいとある。そうすると3種類のリムーバブルディスクが出てきたのだが、どれを選んで進めて良いのか分からない。スキャンを進行させるとメディアの容量が出てくるのでこれが参考になるのだが、3種類とも256GBっぽい数字が出てこない。とりあえず一番上に表示されていたディスクのスキャンを進めてみたのだが、残り時間が最初「分」だと思っていたらしばらくして「時間」ということがわかり、丸々4日間もこのスキャンに待たされることになった・・・。途中経過としてもなにも検出状況が表示されないので、不安な気持ちが拭いきれない。
96時間30分。長い長いスキャンが終わって、検出されたファイルの分類が始まった。いよいよファイルが表示されるのか??間もなく表示されたメッセージは
なに~!!!「メモリーアロケーションエラー」って何だよ??
OKのボタンを押しても警告音と共に全く同じメッセージが繰り返し出るだけ。
4日間も待たせて、ずっとPCを稼働し続けてこれか!!何の罰ゲームだよ??
もう待たされた分だけ怒り爆発・・・。
まあまあ、気分を落ち着けて。冷静になって、正規版(約3,500円)を購入してもう一度やり直してみよう。正規版だともちろん同時復元が出来るのでスキャンしながら結果を見ることが出来る。正規版で同じ手順を踏んでやってみるとスキャンしながらファイルをどんどん検出して状況がよく分かるのだ。きっとなんとかなるとまだ信じていた。ただ、4日間もスキャンを続けていたドライブはこの正規版を使ってみて、ローカルのHDD(PC内蔵)だった事が判明。別に表示されるリムーバブルディスクもまた別の内蔵ローカルHDDだった。こうなったらいっそ、メモリーカードをフォーマットして、それから復旧を試みようと思い切ってフォーマットをしてみた。そうすればさすがにこのメモリーカードを「認識」して復旧が出来るだろうと思ったのだが、結局この「ファイナルデータ」というソフトでは認識出来るメモリーカードをスキャンすら出来ないという結果となり大きく肩を落とすことになってしまったのだ。
・・・ちょっと途方に暮れる状況だったのだが、諦めきれずにネットで他にいいソフトはないものかと探していたらもしかして「EaseUS Data Recovery Wizard」というソフトがいけるかもしれない。日本語には対応しているが料金決済が自動でサブスクになってしまうという評判が二の足を踏んでいた。まあ試用版でとりあえずやってみようと思い、ダウンロードして実行してみたらあっさりとメモリーカードのスキャンを始めて、あれよあれよと言う間にその日に撮影したファイルの日付とファイルサイズがズラズラと表示されてきた。小さな画面だが、画像のプレビューもしてくれてもう間違いない。ファイナルデータでやって来た苦労は一体何だったのだろうか。
すぐにネット上で正規版を購入し、スキャンと復元作業を再開。日付と容量が出てくるファイル。妙にサイズが小さく日付が出てこないファイル。完全に復元できていないファイル。すでに取り込みが終わっているファイル等が合計3万以上表示されたが、日付・容量等のフィルターをかけることで目的のファイルを絞り込む事も出来て非常に分かりやすい。復元作業は必要な物だけを選べばいい。スキャンと復元含めても2時間はかからなかった。
この写真は復元されたものの一つ。exif情報(撮影データ)も残った状態で復元されているから嬉しさもひとしお(^^)
ただ、jpegのスチルファイルはかなりの確率で復元出来るらしいが、動画はやはり厳しいようだ。メモリーカードから何本か動画も復活出来た物があったが、その日に撮ったはずの物は出てこなかった。
SONYというメーカーは信頼しているのだが、もうメモリーカードは新たに買うことはないかなあ・・・。SONY製USBメモリでも何度か痛い眼にあってるし。とりあえずα7Ⅳにはカードがダブルスロットになっているので、プログレードのゴールド128MBを2枚、アマゾンで購入。2枚差しの同時記録で運用することにしよう。
α7Cは元々シングルスロットだったし、α7Ⅳになってもしばらくはカードに関してはシングル運用で問題ないと考えていたが、ダブルスロット(カードメディアが2枚差せる)仕様で心底良かったと思えてきた。もうこんなトラブルは真っ平だ。今は早速、PCのHDDバックアップを実行中だ。
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