15年5月 関西ツーリング⑤ 佐川美術館

美術

 

 

関西ツーリングも4日目となり、今日は、滋賀県守山市、琵琶湖大橋のすぐ近くにある「佐川美術館」へとやって来た。名前から想像が付くが、あの「佐川急便」が作った美術館なのだ。約17年前の1998年に、創業40周年記念事業の一環として開館したこの美術館。今回はここで「放浪の天才画家 山下清展」が催されているというので、訪れる事になったのだが、MIHO MUSEUM同様、まったく存在さえ知らなかった(^^;

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車の駐車場はなんと満車!オートバイで良かった(^^;

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とにかく、建物のデザインもかなり斬新だ。浅い池に浮かぶ、かなり無機質な、しかし壮大な建物の作り。大きな屋根のデザインは、むしろどこか日本的な雰囲気も感じるのだ。

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決して交通の便も良くなく、知名度もあまりないはずのこの美術館だが、まあ、お客さんの多い事。

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山下清。
正直な話、どんな作品があるのかという知識は全くない。例の「裸の大将」というドラマの印象が強すぎてランニングを着た放浪の素朴な画家というイメージぐらいしかなかった。

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彼の絵はそのほとんどが「貼り絵」であり、実際に目の当たりにすると、その色使い、緻密さに驚く。この「ともだち」という16歳の頃に製作された貼り絵。女の子が登場する作品はとても珍しく、またこの絵には古い切手が使われており、この絵が持つ、ホッとする感じにつながっているような気がする。

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山下清は晩年にヨーロッパを旅行しており、画家として成熟した、美しい作品をたくさん残している。貼り絵やペン画がメインなのだが、油彩もわずかながら描いている。この「ぼけ」という珍しい油彩の作品は29歳の頃に描いた、どうやらゴッホの影響も受けた作品らしい。この素晴らしい色使いとタッチ。かもし出される柔らかい雰囲気は、ゴッホより全然好き(^^)

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山下 清 1922(大正11)年-1971(昭和46)年  享年49歳 東京浅草生まれ
旅が好きで、何度も放浪の旅に出ているが、旅の途中ではスケッチ程度で、作品作りは帰って来てから、落ち着いてゆっくりと、その記憶力によるものだった。

人生の最後の言葉は「今年の花火見物はどこに行こうかな」

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